ハタ科

アオハタ

全長30㎝。沿岸の岩礁域に生息する。6本の横縞があり、黄褐色の小斑点が散在する。刺網や定置網で捕獲され、食用になる。冬から春には、やや深場で幼魚が獲れる。

キジハタ

全長30㎝。沿岸の岩礁域に生息する。黄色い体をオレンジ色のスポットが覆い、背中には黒い斑紋がある。富山湾では、夏頃になると波消しブロックや港で姿が見られるようになる。秋頃、海が荒れた後の定置網や刺網で特にたくさん獲れるが、富山湾で見られるキジハタの多くは全長25-30cmほどの個体が多い。

クエ

沿岸の岩礁域に生息する大型魚で、全長は130cmを超える。体にある雲状の模様が9つの絵に見えるため「九絵」という名前が付いたとされる。水族館では、クエ同士が争ったり、エサをもらう時にこの模様が濃くなる。成長に伴い模様は消える。ハタ科魚類には性転換するものが多く、本種もメスとして産まれ、成長に伴いオスになる雌性先熟型の性転換をする。マハタやキジハタも同様な性転換をする。富山湾では60cmほどの個体が刺網や定置網で時々獲れる。

マハタ

全長沿岸の岩礁域に生息する。側には7本の横縞があるが、この模様は成長に伴い薄れる。富山湾では、40cm未満の小型魚が刺網や定置網で漁獲されるが少ない。