観察のやり方
観察場所の選定
近くに駐車場や公共トイレがある場所を選ぶと便利です。
また、観察中に海水でぬれることがあるので、水道やシャワーなど水を浴びることができる施設があるとよいです。
砂浜(海水浴場)にはどんな生き物がいるの?
あると便利な道具
- スコップ
- 砂の中の生き物を探すときに便利です。
- ふるい
- 砂の中から生き物を取り出すときに便利です。
砂浜に生息する代表的な生き物
- スナガニ
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砂浜にぽつぽつと穴があいているのはスナガニの巣です。穴を上手に掘っていくと、巣穴の一番奥でスナガニが見つかります。とてもすばしっこく警戒心が強いため、動いているところはなかなか見ることができません。
- ヨコエビの仲間
-
海岸に打ち上げられた海藻やゴミを動かすと、飛び回る小さい生き物です。エビという名前が付いていますが、普段食べているエビとは種が異なります。世界で4,000種類もいるといわれています。
注意
砂の中には、ガラスなどの破片があるかもしれません。けがをしないように靴をできるだけはきましょう。海に入るときは、急に深くなっている場所もあるので、注意しましょう。また、天気が悪いと波が高くなって危険です。天気のいい日にやりましょう。
人工海岸(コンクリートブロック)にはどんな生き物がいるの?
あると便利な道具
- へら
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貝の仲間などを岩からはがすときに便利です。
人工海岸に生息する代表的な生き物
- ムラサキガイ
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ムラサキイガイはもともと日本にいなかった生き物ですが、外国からの船を通じて日本に入ってきました。今では日本全国の海岸で見られます。ヨーロッパではムール貝と呼ばれて、パスタやパエリアなどの具材として食べられています。
- フジツボの仲間
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貝のようにも見えるが、実はカニやエビの仲間。コンクリートブロックやテトラポットに密集しているのがみられます。
注意
コンクリートブロックやテトラポットの上は非常に滑りやすくなっています。そのような場所を歩くときには靴を履きましょう。滑ってけがをしないように手袋や袖のある服装をしましょう。また、波が高い時は非常に危険です。そのような時は絶対に近づかないようにしましょう。
磯・岩場にはどんな生き物がいるの?
あると便利な道具
- へら
- 生き物を岩からはがすときに便利です。
- ピンセット
- 岩の間の生き物をとるときに便利です。
磯に生息する代表的な生き物
- ヤドカリの仲間
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岩のくぼみの潮だまりで見つけることができます。様々な大きさ、模様の貝を背負っています。
- イワガニ
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石の間や下に隠れています。石を持ち上げたりすると見つかります。
- イソスジエビ
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体が透き通っているので、水の中では見つけにくいかもしれません。注意深く探してみましょう。
注意
岩の上は非常に滑りやすくなっています。そのような場所を歩くときには靴を履きましょう。滑ってけがをしないように手袋や袖のある服装をしましょう。また、波が高い時は非常に危険です。そのような時は絶対に近づかないようにしましょう。
海の中(海中・藻場)にはどんな生き物がいるの?
あると便利な道具
- 水中メガネ・スノーケル
- 海の中を観察する時に便利です。
- ウエットスーツ
- 水温が低いときなどにあると便利です。
海の中の代表的な生き物
(写真提供:大田希生)
注意
海の中は目には見えない離岸流(沖に向かう流れ)などの流れが速い場所があります。
決して一人では入らないように注意しましょう。