観察のやり方

観察場所の選定

砂浜(海水浴場)にはどんな生き物がいるの?

あると便利な道具

スコップ
スコップ 砂の中の生き物を探すときに便利です。
ふるい
ふるい 砂の中から生き物を取り出すときに便利です。

砂浜に生息する代表的な生き物

スナガニ
スコップ

砂浜にぽつぽつと穴があいているのはスナガニの巣です。穴を上手に掘っていくと、巣穴の一番奥でスナガニが見つかります。とてもすばしっこく警戒心が強いため、動いているところはなかなか見ることができません。

ヨコエビの仲間
ふるい

海岸に打ち上げられた海藻やゴミを動かすと、飛び回る小さい生き物です。エビという名前が付いていますが、普段食べているエビとは種が異なります。世界で4,000種類もいるといわれています。

注意

砂の中には、ガラスなどの破片があるかもしれません。けがをしないように靴をできるだけはきましょう。海に入るときは、急に深くなっている場所もあるので、注意しましょう。また、天気が悪いと波が高くなって危険です。天気のいい日にやりましょう。

海岸に漂着した電球
▲海岸に漂着した電球

人工海岸(コンクリートブロック)にはどんな生き物がいるの?

あると便利な道具

へら

貝の仲間などを岩からはがすときに便利です。

へら

人工海岸に生息する代表的な生き物

ムラサキガイ
スコップ

ムラサキイガイはもともと日本にいなかった生き物ですが、外国からの船を通じて日本に入ってきました。今では日本全国の海岸で見られます。ヨーロッパではムール貝と呼ばれて、パスタやパエリアなどの具材として食べられています。

フジツボの仲間
ふるい

貝のようにも見えるが、実はカニやエビの仲間。コンクリートブロックやテトラポットに密集しているのがみられます。

注意

コンクリートブロックやテトラポットの上は非常に滑りやすくなっています。そのような場所を歩くときには靴を履きましょう。滑ってけがをしないように手袋や袖のある服装をしましょう。また、波が高い時は非常に危険です。そのような時は絶対に近づかないようにしましょう。

コンクリートブロックに生えた海藻
▲コンクリートブロックに生えた海藻

磯・岩場にはどんな生き物がいるの?

あると便利な道具

へら
へら 生き物を岩からはがすときに便利です。
ピンセット
ピンセット 岩の間の生き物をとるときに便利です。

磯に生息する代表的な生き物

ヤドカリの仲間
スコップ

岩のくぼみの潮だまりで見つけることができます。様々な大きさ、模様の貝を背負っています。

イワガニ
ふるい

石の間や下に隠れています。石を持ち上げたりすると見つかります。

イソスジエビ
ふるい

体が透き通っているので、水の中では見つけにくいかもしれません。注意深く探してみましょう。

注意

岩の上は非常に滑りやすくなっています。そのような場所を歩くときには靴を履きましょう。滑ってけがをしないように手袋や袖のある服装をしましょう。また、波が高い時は非常に危険です。そのような時は絶対に近づかないようにしましょう。

波が高いときは近づかない!
▲波が高いときは近づかない!

海の中(海中・藻場)にはどんな生き物がいるの?

あると便利な道具

水中メガネ・スノーケル
水中メガネ・スノーケル 海の中を観察する時に便利です。
ウエットスーツ
ウエットスーツ 水温が低いときなどにあると便利です。

海の中の代表的な生き物

▲ハオコゼ
▲ハオコゼ
▲ハオコゼ
▲ハオコゼ
▲ハオコゼ

(写真提供:大田希生)

注意

海の中は目には見えない離岸流(沖に向かう流れ)などの流れが速い場所があります。
決して一人では入らないように注意しましょう。